最後の寝台特急「富士」・「はやぶさ」 [Various things]

昨日で東京-九州を結ぶブルートレイン「富士」「はやぶさ」が廃止になった。
今日、昼過ぎに上り・下りそれぞれが終着駅に着いた。
「富士」「はやぶさ」は、それぞれ、東京-大分・東京-熊本を結んでおり、門司-東京間は連結して走っていました。
私は10年前の10月に九州への10日間の旅行でこの「富士」に乗りましたが、そのときはそれぞれ単独で走っていました。

廃止までにもう一度乗りたかったのですがかないませんでした。。

この写真は10年前に撮影したものです。(小さな写真しか用意できませんでした・・・)
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その時の旅行記の一部を・・・・

1999年10月19日(火) 20:36 名古屋到着。
夜食、朝食を買いにコンコースへ。人が多い。やはり、夜行の出発はこれくらいのにぎわいが良い。夜食⇒おにぎりとお茶、朝食⇒パンと野菜ジュース、そして空腹時のお菓子。仕事で出張に出かけビジネスホテルに宿泊する時もこのパターンである。小食の私には十分である。
昼間は暑いが夜はさすがに寒い。ホームの片隅のきしめん屋で3,4人のサラリーマンが一杯やりながらきしめんを食べている、食べたい様な、食べたくない様な。。。やめておこう。

ホームで列車を待つ間、わくわくして落ち着かない。

「♪心に描く景色はいつだって降り立つ街とどこかが違ってる。この隔たりが旅なのか何が埋めてくれるのだろう。」

この大好きな歌のフレーズを思い出しながら、今から始まる旅を心のなかで想像する。

21:33 寝台特急「富士」(1) 乗車
名古屋駅6番ホーム。「富士」がホームにゆっくりと止まる。隣のホームの乗客が列車をのぞきこんでいる。長距離を走る寝台にふさわしく12両編成。やはり、堂々とした風格である。今から乗り込む自分に優越感を覚える。
(後に時刻表を見ていて気が付いたのだが、この特急「富士」下りの列車番号は「1」である)
さあ、いよいよ大分・宮崎・熊本11日間の1人旅の始まりである。

当初、B寝台個室「ソロ」を利用する計画であったが、この期間は連結していないと言う事で仕方なくA寝台個室「シングルデラックス」を利用した。
寝台料金はB寝台個室「ソロ」の6300円に対して、13350円。2倍以上の値段だが一生に一回の旅かもしれないので奮発してしまった。予め、ガイドブックや寝台列車を紹介しているサイトで室内の様子や設備を調べて、ある程度覚悟はしていたがやはり狭い。(閉所恐怖症の人は注意が必要かも???)窓際にはテーブル兼洗面台が設置されているので景色を堪能するにはちょっとじゃまである。
昨今の寝台列車は、「北斗星」「カシオペア」や「トワイライトエクスプレス」に代表される豪華な車両が売り物であるが、この「富士」は元祖個室車両を使用しており古くささは隠せない。

乗り込んで1時間、車内探検。A寝台個室以外はすべてB寝台だが一車両に数人しか寝ていない。ロビーカーに移動したが、年輩の男性1人しかいなかった。まだ22:30だと言うのにみんな健康的な生活をしているものである。
その年輩の男性にシャッターをおしてもらう。すぐさま男性はビデオカメラを取りに行き、私に「撮ってくれ」と催促する。

23:21京都到着
やはり隣のホームの乗客がロビーカーを不思議そうに覗き込んでいる。ここでも、優越感にひたる事ができた。。。
そろそろ、ゆりかごに揺られて九州の夢を見ることにしよう。

Posted by Tara - RosaLip Project

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